六本木ヒルズからの七転八倒

【コラム】激闘!韓国カジノ編!20【147】

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「カードフォーバンカー」

おそらくこんな感じのことをディーラーが小さな声で言った。
バンカー側に最後のカードが伏せられたまま配られる。

「バンカー……」

ハラリと捲られたそのカードは、赤いハートが4つ踊っていた。『Q』と『2』の隣に、『4』のカードが横向きに置かれた。

「シックス。バンカーウィン」

ディーラーが『Q』と『2』のカードを少しだけ前方へ押し上げた。

「よっしゃ!!勝ちやんな?」

Sさんがテーブルを叩いて叫んだ。その目はすでに真剣そのものだ。

「そうですね。でも、勝ちは勝ちなんですけど……」

私がそこまで言うと、別の客が舌打ちして椅子の背もたれに身体を預けるところが目に入った。彼のベッティングエリアには、100000ウォンがバンカー側に賭けられていた。

「バカラってホントに簡単やなぁ。こんなん、連続で当てれば倍々ゲームで増えていくやん。今までルーレットばっかりやってたのがアホらしいな」

Sさんは上機嫌で胸ポケットからタバコを取り出した。だが、すぐに禁煙だということを思い出して仕舞い直した。

「確かに連続で当たれば倍々ゲームなんですけどねぇ……」

私がそう言うと、ディーラーがSさんのベットに対しての配当を置いた。

――30000ウォン

Sさんがベットした60000ウォンの横に、30000ウォンが置かれた。
目を白黒させるSさんに、私は言った。

「バンカー側が合計『6』で勝った場合に限り、配当が半分になるんですよ。『6ハーフバカラ』とか言うんですけど。要するにカジノ側のコミッションですね」

そう説明すると、Sさんの眉がハの字に歪んだ。

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長崎 正吾

  • 名前:長崎 正吾
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  • 1978年生まれ。34歳の夏、職を失う。20代の頃にスロットで生活していたことを思い出し、フラリとホールへ舞い戻る。そのままスロット生活者へ。基本的にはジャグラーシリーズのみを打つスタイル。スロットで糊口を凌ぐ傍ら、iPhone/Android向けアプリ「ジャグラーで喰う技術1&2」をリリース。

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