六本木ヒルズからの七転八倒

【コラム】激闘!韓国カジノ編!65【192】

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カードを押さえつけていたトゲゾー男の手のひらが、宙に浮かび、握りこぶしへと変わった。

そこに何があるのか、すでに分かりきっているが、念のために確認せざるを得ない。

少しだけ背伸びをしてトゲゾー男の目の前にあるカードを覗きこむ。

――『4』

なぜに勝負の女神は、こんなにもツンデレなのか。

バンカー側の合計は『9』だ。プレイヤー側は『7』なので、プレイヤー側――Sさんの負けだ。

「カァッッッ!!」

Sさんが奇声を上げてテーブルを叩いた。その反動で、Sさんがプレイヤー側にベットしていた十万円分のチップがバラバラと崩れ落ちた。

「スゴイっすね!!マジで5連勝やないですか!!」

「次のゲーム、俺も有り金全部乗ろうかな」

トゲゾー男の取り巻き達が盛り上がる。

「まぁな。逆張りしとっただけやけどな」

そう言ってトゲゾー男が笑った。逆張り――Sさんが賭けたサイドと逆側にベットしていたと言わんばかりの言い草だ。Sさんに対する最大級の侮辱だが、テーブルに突っ伏したままのSさんの耳には届いていないようだ。

Sさんの取り巻き――私はSさんの肩を軽く叩いた。

「仕方ないですよ」

そう言うと、Sさんは顔を覆いながら身体を起こした。それと反比例するかのように、ディーラーがSさんのチップを静かに回収した。

回収されたチップを横目で確認してから、Sさんは私の方に顔を向けた。

「はぁぁぁぁ……。ちょっと部屋に戻ってくるわ。金はちゃんと返すから……少し休んでからでいいか?」

私は了承し、カジノから退出するSさんの背中を見送った。

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長崎 正吾

  • 名前:長崎 正吾
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  • 1978年生まれ。34歳の夏、職を失う。20代の頃にスロットで生活していたことを思い出し、フラリとホールへ舞い戻る。そのままスロット生活者へ。基本的にはジャグラーシリーズのみを打つスタイル。スロットで糊口を凌ぐ傍ら、iPhone/Android向けアプリ「ジャグラーで喰う技術1&2」をリリース。

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