六本木ヒルズからの七転八倒

【七色編11】『大漁2』のシマで、見つけた

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麻雀で四連勝した翌朝、私は昼過ぎに目を覚ました。裕子は、母親と買い物に行くと言い残し、午前中には家を出て行った。なんでも、今日は父親の誕生日らしかった。私は「いいとも」を見ながら、賞味期限ギリギリのカップラーメンを胃袋に流し込んだ。

「ごきげんよう」のゲストの顔ぶれに幻滅し、テレビのスイッチを消した。部屋が静まり返ると同時に、数ヶ月前に裕子から言われた言葉が頭の中に響いた。

『スロットで稼げばいいじゃん!』

簡単に言ってくれるよ。とはいえ、無職である以上、なんらかの方法で金を稼がなければならない。私は大きくため息をついて、おもむろにコートを手に取った。今日はホールの状況をチェックしつつ、ストック機が美味しいゲーム数で落ちていた場合だけ打つつもりだ。ほとんど散歩のようなものだ。

寒空の下、渋谷、新宿、高田馬場と数十店舗を見て回ったが、ストック機は拾えず。だが、高田馬場のとある店舗の状況がすこぶる良かった。明日以降はこの店も候補のひとつだ。山手線に乗り、池袋に着いた頃にはすっかり陽が傾いていた。とりあえず、昨日訪れた『スロット トヨタ』へと足を向けた。

『トヨタ』は、イベントデーだった昨日と変わらないほどの活況だった。据え置き台も多数ありそうな状況に、私は昼まで寝ていたことを激しく後悔した。

店内を一周してみたが、空き台の中には高設定らしき台は無さそうだ。仕方なく店を後にしようとした時、『大漁2』のシマに見覚えのある顔を見つけた。

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長崎 正吾

  • 名前:長崎 正吾
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  • 1978年生まれ。34歳の夏、職を失う。20代の頃にスロットで生活していたことを思い出し、フラリとホールへ舞い戻る。そのままスロット生活者へ。基本的にはジャグラーシリーズのみを打つスタイル。スロットで糊口を凌ぐ傍ら、iPhone/Android向けアプリ「ジャグラーで喰う技術1&2」をリリース。

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