六本木ヒルズからの七転八倒

【七色編26】『ジャグラーガール』も同じじゃん!

←BACK【七色編25】『ジャグリー』さんだよ

「よくジャグラーばっかり打ってて飽きないね?」

「いや、飽きるよ」

「飽きてるんだ!だったら他の台も打てばいいのに」

「俺は浮気はしない主義なんだよ」

「何?アタシが浮気症みたいじゃない!」

裕子はまた口を尖らせた。もちろん、お互いに本気で言っているわけではないことは理解している。裕子は下皿のコインを三枚だけ手に取り、ゆっくりとゲームを消化し始めた。

「この『ジャグラーガール』だってさ、結局は今までのジャグラーと同じでしょ?ペカれば当たりって……」

裕子は爪の先でGOGO!ランプをコツコツと軽く叩いた。その爪は、ピンクをベースにした桜のデコレーションが施されていた。本人曰く『春仕様』だそうだ。

「北電子って、絶対十年後もジャグラー出してるよね!」

「もしそうなったら、それはそれで凄いじゃん。お米みたいなもんだよ。お米は食べても食べても飽きないでしょ」

「でも、たまにはパンとかパスタも食べたいけどなぁ。ごはんばかりじゃ飽きちゃうよ」

裕子と取り留めのない話をしているうちに、私の台の下皿にあったコインが全てノマれてしまった。仕方なく私は、台の上からドル箱を降ろし、膝の上に置いた。ドル箱の底が太ももに食い込む。

「俺は『ふりかけ』があれば十分だよ。この台も微妙に『ふりかけ』がかけてあるからね。レバーオン告知と……」

→NEXT【七色編27】――ガコッ!!

  • 足が短くなったような気がするが、気にするな。足が短くなったような気がするが、気にするな。

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長崎 正吾

  • 名前:長崎 正吾
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  • 1978年生まれ。34歳の夏、職を失う。20代の頃にスロットで生活していたことを思い出し、フラリとホールへ舞い戻る。そのままスロット生活者へ。基本的にはジャグラーシリーズのみを打つスタイル。スロットで糊口を凌ぐ傍ら、iPhone/Android向けアプリ「ジャグラーで喰う技術1&2」をリリース。

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