六本木ヒルズからの七転八倒

【七色編27】――ガコッ!!

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――ガコッ!!

「わぁ!!」

突然、裕子の台から衝撃的な告知音が鳴り響いた。裕子はその音に驚き、椅子の上でピョンと腰を浮かせた。周囲の視線が一斉に集まる。裕子は前かがみになって胸のあたりを押さえ、目を丸くして私の方を向いた。

「あービックリしたぁ。もー!この音ってさ、打ってる人の心臓止めようとしてるよね!」

私は吹き出しながら二三度頷いた。心臓を止めようとしているとはさすがに大げさだが、肝をつぶす音であることは間違いない。いつもクールを気取っている私だが、ジャグラーガールを打つときは内心ビクビクしている。

裕子は乱れた髪を手ぐしで整えてから、一枚掛けでBARを狙った。だが、無情にも右リールに止まったのはBARではなく、7の方だった。

「もー!レギュラーじゃん!あんなにビックリして損した!音鳴らなくても分かるっちゅーの!」

裕子はふくれっ面でレギュラーを消化した。レギュラーを消化し終えたちょうどその時、背後のシマから告知音が聞こえた。私と裕子は顔を見合わせた。

「アノ音、必要だと思う?アタシはキライ。だって怖いもん」

私は苦笑いして首を傾げた。

「どうだろうね。でも……あの告知音があると助かるって人も、いるかもしれないよね」

「……どういうこと?」

裕子は不思議そうな顔で、私を見つめた。

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長崎 正吾

  • 名前:長崎 正吾
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  • 1978年生まれ。34歳の夏、職を失う。20代の頃にスロットで生活していたことを思い出し、フラリとホールへ舞い戻る。そのままスロット生活者へ。基本的にはジャグラーシリーズのみを打つスタイル。スロットで糊口を凌ぐ傍ら、iPhone/Android向けアプリ「ジャグラーで喰う技術1&2」をリリース。

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