六本木ヒルズからの七転八倒

【乗打編25】余裕のビタ外し

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「長崎さん、コンチって簡単ですね。この台、好きになりましたよ」 

大神田さんがコンチ4Xを打ち始めて一時間半ほどが経っていた。私が飲み物を買うついでに様子を見にいくと、彼は爽やかに言い放った。どうやら、移動してすぐにATを引いたらしい。引かなくていいのに……などと憎まれ口を叩きたくなったが、考えようによっては、これでしばらくはこの台から離れられなくなったともいえる。すでに、台の上には満タンになったドル箱が二つ並んでいる。さすが、現行機種ナンバーワンと謳われる出玉スピードだ。出始めると本当に早い。

私は愛想笑いを作って「頑張ってください」とだけ伝えた。私はその報せを持って、大花火のシマへと向かった。阿久津さんがちょうどビッグボーナスを消化しているところだった。大花火のビッグ中に話しかけると集中力が切れてミスしてしまうかもしれない。そう思い、私は少し離れた場所から待つことにした。

台の上部に鎮座した『鉢巻リール』が回り、青ドンが停止した。リプレイだ。ここはリプレイをハズす局面だが……裕子が上手いと言っていた阿久津さんの目押し力はいかほどのものか、拝見させていただくとしよう。

阿久津さんは慣れた手つきで逆押しをして中段にリプレイをテンパイさせた。そして、左リールを一周見ただけで、すぐにストップボタンを押した。左リールの中段に【HANABI】と書かれた黒い棒が停止している。リプレイハズシの成功だ。阿久津さんは当然といった感じで、すぐにベットボタンを叩いてレバーを押し下げた。

大花火のリプレイハズシはビタ押しを要求される難易度の高いものだ。それをいとも簡単にやってのけるとは……。ビッグを消化し終えて一息ついた阿久津さんに、声をかけた。

「阿久津さん、凄いですね!」

突然話しかけられて驚いた阿久津さんは、一瞬身体をビクつかせたが、相手が私だとわかるとすぐに笑顔に戻った。

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  • 鉢巻リールがグルグル……。鉢巻リールがグルグル……。
  • 左リールに5コマの余裕を探せ!左リールに5コマの余裕を探せ!

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長崎 正吾

  • 名前:長崎 正吾
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  • 1978年生まれ。34歳の夏、職を失う。20代の頃にスロットで生活していたことを思い出し、フラリとホールへ舞い戻る。そのままスロット生活者へ。基本的にはジャグラーシリーズのみを打つスタイル。スロットで糊口を凌ぐ傍ら、iPhone/Android向けアプリ「ジャグラーで喰う技術1&2」をリリース。

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