六本木ヒルズからの七転八倒

【乗打編35】オカシイと思わない?

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「えー!そんなことするの!?」

私の『作戦』を聞いて、裕子は露骨に拒否反応を示した。

「だって、なんかオカシイと思わない?」

「うーん、言われてみれば確かにオカシイような気もするけど……」

「でしょ?だからさ、確かめてみたいんだよ。もしかしたら、単に俺が深読みし過ぎてるだけかもしれないしさ」

「むー……」

裕子は唸りながら、ベッドの上をゴロゴロと転がった。その拍子に、裕子のスカートがめくり上がり、白い太ももがあらわになった。裕子は慌ててスカートの裾を直し、私を睨んだ。私は咄嗟に目をそらして見ていないフリをした。

私はいたたまれなくなり、手近にあった財布の中身を確かめる素振りでごまかした。スロット屋の会員証で膨れた財布を見て、ふと気になっていたことを思い出した。

「そういえばさ。俺ら四人が最初に新宿のデパートで遭遇してさ」

「うん」

「その何日か後に、裕子と阿久津さんだけで食事に行ったでしょ?」

「行ったね、三日後だったかな」

「その時、阿久津さんの持ち合わせが無くて、裕子が食事代立て替えたって言ってたじゃん」

「うん。お母さんが前日に退院したって言ってたからね」

「虫垂炎で入院してたんだよね、お母さん」

「確かそう言ってたと思う」

私は椅子に座り直し、裕子の方に向き直った。

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長崎 正吾

  • 名前:長崎 正吾
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  • 1978年生まれ。34歳の夏、職を失う。20代の頃にスロットで生活していたことを思い出し、フラリとホールへ舞い戻る。そのままスロット生活者へ。基本的にはジャグラーシリーズのみを打つスタイル。スロットで糊口を凌ぐ傍ら、iPhone/Android向けアプリ「ジャグラーで喰う技術1&2」をリリース。

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