六本木ヒルズからの七転八倒

【入札編124】曇天模様の空の下

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翌朝。地下鉄半蔵門線の水天宮前駅から地上に這い出ると、首都高の隙間から覗く空には厚く灰色の雲が怪しくうごめいていた。今にも降り出しそうな空を一瞥し、私は仕事場へと急いだ。

途中、昨日快人と電話したバスケの公園に差し掛かった。昨日はそこそこの人間ドラマを演出したこの公園も、今朝は人気もなくひっそりとしている。公園の住人であるアウトドア派のオジサンは今日も無事朝を迎えられたのだろうか。

コンビニに急いで入店し、カフェオレを一本レジに差し出す。ポイントカードを持っているか尋ねられたが、持っていないと答える。実際には持っているのだが、今は時間が無いし、正直面倒なのだ。

会社が入居するビルの一階に着き、エレベーターに乗り込む。就業開始時刻の4分前だ。これならばなんとか間に合いそうだ。

5階に到着し、Aルームへと走る。暗証番号「1234」を連打し、ドアを開け放つ。

「おはようございますっ!」

あえて、いつもよりも元気に発声する。私は決して遅刻ギリギリで焦っているわけではないのだ、というアピールだ。こちらから先に攻めれば「10分前には出社しろよ!」などという山倉のくだらない小言も封じ込められる。

だが、今日は何かが違った。部屋の正面にはすでに本田さんが座っている。山倉も右奥の席に座っているが、無視だ。美瑠希だけが口を小さく「おはよう」と動かしてくれた。

私は違和感の原因をうすうす感じつつ、窓際の席へと腰を降ろした。

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長崎 正吾

  • 名前:長崎 正吾
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  • 1978年生まれ。34歳の夏、職を失う。20代の頃にスロットで生活していたことを思い出し、フラリとホールへ舞い戻る。そのままスロット生活者へ。基本的にはジャグラーシリーズのみを打つスタイル。スロットで糊口を凌ぐ傍ら、iPhone/Android向けアプリ「ジャグラーで喰う技術1&2」をリリース。

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