六本木ヒルズからの七転八倒

【入札編29】俺のトカレフが火を噴くぜ

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時刻は17時を回っていた。もう少しで終業時刻だ。
普段ならばこの時間帯にもなるとどこか緊張感が薄れ、弛緩した空気が漂うのだが、今日は違っていた。快人の一件があってからというもの、仕事に関係のない会話は皆無だったのだ。

そんな中、私は黙々と『銃刀法』に違反する出品のチェックを行った。

なんでも、モデルガンとして発売されたものの、少し改造すれば実弾を発射できてしまう代物が存在するらしい。それらは所持しているだけで違法となる。もし蔵の中に眠っているのであれば、すみやかに警察に提出しなければならないとのことだ。

てっきりトカレフやニューナンブなどの実銃が出品されたりするのかと思っていた私は、肩透かしをくらった気になった。

「『銃刀法』のチェックってつまんないですね。もっとヤバいものが出てくるかと思ってました」

隣の快人に話しかけてみたが、快人は視線を僅かにこちらに向けただけで、頷きもしなかった。今朝の一件以来、ずっとこの調子だ。

私は背伸びをする振りをして、背後の様子をうかがった。全員が黙って目の前のモニタを凝視している。早くこの時間が終わって欲しいといった雰囲気だ。

その時、ドアの暗証番号が押される音が聞こえた。私は慌てて体勢を立て直し、モニタへと向き直った。

部屋に入ってきたのは管理者の本田だった。本田は部屋の奥にある自分のデスクに腰を下ろすと、大きく息を吐きだしてから、口を開いた。

「快人くん、ちょっと来てくれるかな」

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長崎 正吾

  • 名前:長崎 正吾
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  • 1978年生まれ。34歳の夏、職を失う。20代の頃にスロットで生活していたことを思い出し、フラリとホールへ舞い戻る。そのままスロット生活者へ。基本的にはジャグラーシリーズのみを打つスタイル。スロットで糊口を凌ぐ傍ら、iPhone/Android向けアプリ「ジャグラーで喰う技術1&2」をリリース。

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