六本木ヒルズからの七転八倒

【入札編52】立ち読みで済ます、スロ雑誌

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会社や学校から開放され、安堵の空気が支配する夜の石神井公園駅に降り立った。途中、小さな本屋に入り、何を買うでもなしにぐるりと一周していると、パチスロ雑誌が目に入った。

最近すっかりパチスロを打っていないなと思いつつ、パラパラとページをめくる。最新機種の解析値や攻略法が、まさに情報の洪水といった様相で襲い掛かってくる。こういうのを見ていると、否が応でも打ちたくなるものだ。次の休みの日にでも裕子を連れて久しぶりに連れスロでもするかと思い、ページを閉じた。

自宅に着き、ドアを開くと、内側からチェーンロックが施されていた。こればかりは何度経験してもドキッとしてしまう。

「はいはい、今開けますよ」

部屋の奥からパタパタ足音を鳴らしながら裕子が現れた。

「来てたんだ」

ドアの隙間から尋ねると、裕子は訝しげな顔でこちらをにらんだ。

「メールしといたでしょ?見てないの?」

「あぁ……」

見ていなかった、とは言えず、どっちつかずの返答でごまかした。
チェーンロックを外すと、裕子はすぐに台所へと戻っていった。

「お、何作ってるの?」

「ペペロンチーノ」

まな板の上には、刻んだにんにくと真っ赤な鷹の爪があった。普段の我が家では、パスタと言えばレトルトのソースなのだから、これは大進歩と言える状況だ。

私は部屋着に着替えながら、台所に立つ裕子の背中を眺めた。なかなか様になっているではないか。もし裕子と結婚したら、こんな毎日が待っているのだろうか。そんなことを妄想したら、嬉しさと同時になんとも言えない恐ろしさを感じてしまった。

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長崎 正吾

  • 名前:長崎 正吾
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  • 1978年生まれ。34歳の夏、職を失う。20代の頃にスロットで生活していたことを思い出し、フラリとホールへ舞い戻る。そのままスロット生活者へ。基本的にはジャグラーシリーズのみを打つスタイル。スロットで糊口を凌ぐ傍ら、iPhone/Android向けアプリ「ジャグラーで喰う技術1&2」をリリース。

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