六本木ヒルズからの七転八倒

【入札編55】源さんじゃなくてドンちゃん!

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「俺が大学生協で働いてたときのバイト先の人が合コンをセッティングしてくれたんだよ。そこが初対面だったかな」

「あぁ、『一休』ね。よくあんな居酒屋で合コンなんかやったよね」

裕子が口の端を上げた。タバコの煙が天井に雲を作る居酒屋『一休』は、若者の出会いの場としては不向きだったはずだ。

「確か裕子が携帯に『大工の源さん』のストラップを付けてて……」

「違うよ、源さんじゃなくてドンちゃんだよ」

「そうだったっけ?それで、スロットの話で盛り上がったんだっけ?」

裕子は満足気に何度も頷いた。出会った頃の記憶が鮮やかに蘇り、なんとなく心が高揚してきた。

「それから一緒にスロット打ちに行ったんだよね。なんか思い出してきた」

「そう。そこでアナタは見事なリプレイハズシを披露してくれたワケよ。それにアタシは惚れてしまったのだよ」

裕子がリズムを取るように菜箸でフライパンを叩く。照れ隠しのその行動が、可愛らしく思えた。

「リプレイハズシで女の子を落とすなんて、パチスロ漫画でも無い展開だぜ、まったく……」

「だから、その教育係の先輩にパチスロ教えこめばいいじゃん。んで、狙ってる女の子と一緒に打ちに行って、華麗なリプレイハズシを魅せつける!これにて一件落着!」

僅かに眉を寄せてキリッとした表情で、裕子がこちらに顔を向けた。おそらく遠山の金さんのつもりだろうが、ツッコまないでおくことにした。

「おそらくその二人はパチスロなんか興味ないだろうから、その作戦は無理だな……」

「だーかーら!パチスロに限ったことじゃなくて、ちょっとカッコイイところ見せて、そのノリで告っちゃえってこと。それでダメなら諦める。OK?」

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長崎 正吾

  • 名前:長崎 正吾
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  • 1978年生まれ。34歳の夏、職を失う。20代の頃にスロットで生活していたことを思い出し、フラリとホールへ舞い戻る。そのままスロット生活者へ。基本的にはジャグラーシリーズのみを打つスタイル。スロットで糊口を凌ぐ傍ら、iPhone/Android向けアプリ「ジャグラーで喰う技術1&2」をリリース。

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