六本木ヒルズからの七転八倒

【師弟編37】『判別ゲーム』と『判別小役』

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私たちは淡々と9枚手持ちの手順を消化し終えた。

「9枚手持ちが終わったら、次は『7枚手持ち』な」

「先輩、4枚しかコイン無いですよ。クレジットにはまだ入ってますけど」

「そうなったら、また1000円入れて買い足しな。うっかりBAXBETとか押しちゃうと、今までの苦労が水の泡になるから気をつけろよ」

私が言うと、木部はしぶしぶ財布から千円札を取り出した。

「で、7枚手持ちが終わったら、また9枚手持ちで消化する。ここから先はずっと9枚手持ちと7枚手持ちを交互に消化するだけ。簡単だろ?」

私が木部の顔を覗き込むと、木部は首を傾げた。

「先輩、手持ちのやり方はわかりました。でもどうやって設定変更された判断するんですか?」

「そうだな、そこが一番大事だった。この何枚手持ちってやり方で消化してると、最初に入れたクレジット『29』前後でウロウロするだろ?で、クレジットに『30』が表示されているゲームのことを『判別ゲーム』って言うんだよ」

「『判別ゲーム』?」

「そう。この『判別ゲーム』でチェリー・ベル・ピエロのいずれかの小役が成立すれば、設定が変更された可能性が大きいんだよ」

「マジっすか!スゲぇ!」

木部は目を丸くして驚いた。

「その小役のことを『判別小役』って言う。もちろん、判別ゲームで一度でも判別小役が成立したら設定変更確定ってワケじゃないからな。何十回か判別ゲームを消化してみて、明らかに判別小役が出やすいとなれば……設定変更が濃厚と考えていいだろうね」

木部は「ほー」と口を細く伸ばした。私は少しだけ得意になった。

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長崎 正吾

  • 名前:長崎 正吾
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  • 1978年生まれ。34歳の夏、職を失う。20代の頃にスロットで生活していたことを思い出し、フラリとホールへ舞い戻る。そのままスロット生活者へ。基本的にはジャグラーシリーズのみを打つスタイル。スロットで糊口を凌ぐ傍ら、iPhone/Android向けアプリ「ジャグラーで喰う技術1&2」をリリース。

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