六本木ヒルズからの七転八倒

【師弟編63】ベルナビ否定の1リール確定目

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停止されたエスカレーターを早足で上り二階のフロアへと向かう。普段は動いているところしか目にしないからか、止まっているエスカレーターを昇っていると足元がフラフラしてしまい何とも気分が悪い。 

二階のフロアに着くと、ちょうど正面の一番奥のシマに木部の後ろ姿が見えた。どうやら『ニューパルサー』を確保したようだ。それを横目に『タイムパーク』のシマへと向かうと、先客が一人。その先客はどうやら前日好調だった台の据え置きを狙っているようだった。私は素早く他の台の前日データをチェックして、角から三番目の台に腰を下ろした。

「どっちの方がいい?」

裕子が私の台の両隣を指差して尋ねてきた。

「どっちも同じような気がするけど……強いてあげるならコッチじゃない?」

私は左隣の台を指差した。それを見て、裕子はなぜか右隣の台に座った。

「そっちに座るの?」

「うん、なんかこっちの方が良さそうな気がする」

「じゃあ最初から聞くなよ……」

私は小さくため息を漏らし、コインサンドに最初の千円札を滑りこませた。

「木部っち、『ニューパル』だったね。このお店は高設定使ってるのかな?」

「どうなんだろうね。でも何かしらの根拠があるんじゃないの?あとで聞いてみるよ」

木部のいる『ニューパル』のシマを一瞥してから遊技を開始した。すると、すぐにベルナビ否定の1リール確定目が……裕子の台に降臨した。

「お見事です」

「でしょー!?こう見えてもプロだからさ!」

そう言って裕子は満面の笑みで二の腕をポンポンと叩いた。

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長崎 正吾

  • 名前:長崎 正吾
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  • 1978年生まれ。34歳の夏、職を失う。20代の頃にスロットで生活していたことを思い出し、フラリとホールへ舞い戻る。そのままスロット生活者へ。基本的にはジャグラーシリーズのみを打つスタイル。スロットで糊口を凌ぐ傍ら、iPhone/Android向けアプリ「ジャグラーで喰う技術1&2」をリリース。

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