六本木ヒルズからの七転八倒

【恋慕編11】二人の共通点

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「もちろん知ってますよ!ハナビのドンちゃんですよね?」

「そう!ドンちゃん好きなんですよ!」

携帯が同じというだけでも嬉しかったのに、まさかスロット好きという共通点があるとは思いもよらなかった。だが、よくよく考えてみれば千夏さんの友人なのだから、当然といえば当然なのかもしれない。

「えー、長崎さんってスロットとかやるんですかぁ?」

ドンちゃんストラップを弄りながら、裕子さんが甘ったるい声で尋ねた。

「よく打ちますよ。一番打つのはジャグラーですけど、ハナビも打ちますよ。収支も結構プラスですしね」

私はスロットを堀口に教わって以来、独学で勉強を重ね、遂には安定してプラス収支を出せるようになっていた。周囲の人にはあまり吹聴していなかったが、安い時給のアルバイトでも生活ができていたのはスロットのおかげでもあった。

それを聞いた裕子さんは、目を丸くして千夏さんに向けてブンブンと大きく手を振った。

「千夏、聞いて!この人、長崎さん!スロット打つんだって!しかも勝ってるってよ!」

嬉しそうに話す裕子さんとは対照的に、千夏さんは私と目も合わせずに苦笑いを浮かべるだけだった。その反応に裕子さんは今ひとつ納得がいかない様子だったが、すぐにこちらに向き直った。

「リプレイハズシとか完璧にできるんですか?」

「え?あ、まぁ……そうですね、だいたいは……できますね」

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長崎 正吾

  • 名前:長崎 正吾
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  • 嫌いなもの:
  • 1978年生まれ。34歳の夏、職を失う。20代の頃にスロットで生活していたことを思い出し、フラリとホールへ舞い戻る。そのままスロット生活者へ。基本的にはジャグラーシリーズのみを打つスタイル。スロットで糊口を凌ぐ傍ら、iPhone/Android向けアプリ「ジャグラーで喰う技術1&2」をリリース。

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