六本木ヒルズからの七転八倒

【恋慕編17】低濃度リプレイハズシ

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「この台もリプレイハズシってあるの?」

「ありますよ。でも結構難しいから無理にやらなくてもいいですけどね」

「いや、やる。練習する」

「……そうですか。じゃあ三回目の小役ゲームになったら教えてください」

巷を席巻している技術介入機種に比べると、ジャグラーのリプレイハズシ効果は断然低いと言える。だが、機械割にして1.3%程度の増加を見込めるため、当然実行した方が良い。ただそれは『完璧に実行できるならば』という注釈付きだ。ミスをすると逆に獲得枚数が減ることすらありえるので、私は『無理にやらなくても』と言ってみたのだが……。

「はい、三回目の小役ゲームだよ」

「そうですね。とりあえず、中リールから止めてください」

はい、という声と共に止まった図柄は『7・ブドウ・チェリー』

「これみたいに中段にブドウが止まったら、左・右の順で適当押しでオッケーです。だいたいブドウが揃います」

裕子さんは口を尖らせて「ふーん」といった表情で消化する。次のゲームで中リールに停止したのは『リプレイ・BAR・ブドウ』

「この場合は次に右リールを止めてください」

右リールには『リプレイ・ベル・ピエロ』が停止した。これで左リール上段受けでリプレイがテンパイした。

「この形だとリプレイを外すんで……切れ目の方の7を上段に狙ってください」

そう言うと、裕子さんの手がピタリと止まった。

「7……狙い分けなきゃいけないの?」

「そうですね、上・中段受けは切れ目の7、下段受けはその裏側の7をチョイ早めに止めれば外せます。チェリーで蹴られるんで結構コマに余裕ありますよ。6コマくらいですね」

回転し続ける左リールをよそに、裕子さんの眉と口が見事にへの字に歪んだ。

「無理だよ!あと、敬語やめて!」

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  • BARも見えない……だと?BARも見えない……だと?

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長崎 正吾

  • 名前:長崎 正吾
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  • 1978年生まれ。34歳の夏、職を失う。20代の頃にスロットで生活していたことを思い出し、フラリとホールへ舞い戻る。そのままスロット生活者へ。基本的にはジャグラーシリーズのみを打つスタイル。スロットで糊口を凌ぐ傍ら、iPhone/Android向けアプリ「ジャグラーで喰う技術1&2」をリリース。

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