六本木ヒルズからの七転八倒

【痔瘻編13】強力すぎる下剤

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「本日から入院されます、ナガサキショウゴさんです。皆さんよろしくお願いしますね」

あの麻酔注射の激痛から一ヶ月後。入院の手続きを終えた私は、看護師に誘導されるがまま、病室へと案内された。

「あ、長崎です。よろしくお願いします」

私は小さな声で挨拶した。同じ病室に入院している男たちは、もそもそとベッドから体を起こし、軽く会釈を返した。

「長崎さんは一番奥の左側のベッドです。ラッキーですね、一番良い場所が空いてて」

病室は六人部屋だった。それぞれのスペースにはベッドの他にテレビとロッカーがあるだけの、至って普通の病室といったところだ。希望すれば二人部屋や個室に入ることもできるのだが、日額五千円程度の差額が必要とのことで、今回は諦めることにした。

「今日の夕食後に明日の手術の説明がありますので、それまでリラックスしていてください。病院内の施設を見て回ってもいいですよ」

それではと言い残し、看護師は颯爽と去っていった。私は荷物をロッカーに入れ、病室内を見回した。私以外の患者は全員男性で、年齢は四十代から六十代といったところか。テレビを見る者、経済新聞をめくる者、そしてイビキをかいて寝る者など、皆思い思いに過ごしていた。

私は用意されていた入院着に着替えると、バッグの中からノートパソコンを取り出して、早速インターネットに接続した。一週間や十日程度の入院であれば、これさえあれば退屈することはないだろう。ただし、アダルトコンテンツだけは自重しておこうと心に決めた。

夕食後、手術の説明を受けるためにロビーへ向かうと、待ち構えていた看護師に、2リットルほどの透明な液体を手渡された。

「これは下剤になります。時間を掛けても構いませんので、必ず全て飲みきってください」

ポニーテールの若い看護師が、その液体が入った容器を手に言った。その液体は出来損ないのスポーツドリンクのような味で、正直不味かった。

看護師の説明は、これまでに医師から受けていたそれとほとんど変わらない内容だった。手術の説明が終わるころ、私は2リットルの液体をなんとか飲み終えた。それと同時に、猛烈な便意を催した。

翌朝まで、実に十回もトイレへと駆け込むことになった。

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長崎 正吾

  • 名前:長崎 正吾
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  • 1978年生まれ。34歳の夏、職を失う。20代の頃にスロットで生活していたことを思い出し、フラリとホールへ舞い戻る。そのままスロット生活者へ。基本的にはジャグラーシリーズのみを打つスタイル。スロットで糊口を凌ぐ傍ら、iPhone/Android向けアプリ「ジャグラーで喰う技術1&2」をリリース。

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